複雑なルールのはなし
今日は本当に何も進捗がなかったけど、まあ楽しかったからいいや。焼肉を食べてカラオケをした。昨日に秋学期の成績発表があって、理物に行くのに十分な成績*1だとわかったので、いまはほぼ心配事がなくなって、最高の人生という感じ。明日からヨーロッパ旅行だし。
今日某氏と喋っていたら、球技が絶望的に苦手だという話になって、ぼくなんて野球のルールさえ知らないという話になって、野球のルールって複雑だよねという話になった。
野球のルールって複雑だよね? 少なくともサッカーよりは複雑だと思う。
複雑というのはよくないかもしれない。サッカーにだっていろいろと細かいルールはあるし、複雑な部分もあるはずだ。でもサッカーは「ボールを蹴ってゴールに入れる」ことと「得点を取る」ことが同じだから、サッカーをまったく知らない人でも直感的に何をやっているのかわかる。
でも野球だと「球を打って遠くに飛ばす」ことと「得点を取る」ことが同じではない。打ったあと走って戻ってこないといけない。野球というスポーツにおいていちばん視覚的なところに訴える「球を打って飛ばす」という行為が、そのまま得点を得る行為というわけではない。
よく考えてみるとこういう例は少なくて、大半のスポーツだと「いちばん視覚的な部分」と得点 (あるいは勝敗) が同じだ。柔道なら「相手を倒す」=「勝ち」だし、陸上ならたとえば「早くゴールする」=「勝ち」だ。
もちろん、どういう手順を踏んだ上でゴールを決める必要があるか、何をもって相手を倒したとするか、そういう細かい部分はあるけれど、でも大きく見れば「わかりやすい」。はじめて見た人でも、「選手が何をしようとしているのか」すぐにわかる。
ぼくがそうだったように、野球をはじめて見た人は「球を遠くに飛ばせば点が入るのかなあ」と思ってしまう。ホームランならそうだけれど、一般的にはそうではない。ルールを知らない状態で、「ホームに戻ってくると得点」という情報をつかむのは (ルールを知ってしまった側からすると信じられないけれど) 以外と難しい。ぼくはできなかった。
でも野球って、サッカーと同じくらい人気があるような気がする。関係ないのかもしれないけれど、「視覚的にわかりやすい」という性質は (観るものとしての) スポーツが流行するために重要だと思っていて*2、とすると (すくなくとも他の人気のないスポーツよりは) わかりにくい野球があれほどはやっているのは不思議だなあ、ということを考えた。フィギュアスケートだって、ジャンプがなかったらあんなに人気にならないと思う。
まあ野球に関しては、歴史的な部分が大きいのかもしれない。野球の歴史の話は何もわからないので、ここで終わります。 (終)