とある人間のブログ

人間が人間に読んでもらうために書いた文章です.

メタなネタのはなし

今日、家に帰ったら、ポストに探偵事務所のチラシが入っていた。探偵という職業 (?) が実際に存在しているのは知っていたけれど、仕事の内容みたいなことはあまり知らなかったので、チラシをちょっと読んでみた。

チラシには「浮気・不倫調査」という項目が、他とは段違いの相談件数を示す数字とともに書かれていた。他にも「人探し」とか「嫁婿調査」とかしか書かれていなくて、そういう仕事がメインなんだなあ、と理解した。

やっぱり漫画やドラマに出てくるような、殺人事件をひとりで解決したり、爆弾魔を捕まえたりといったことはしないみたいだ (それはそうだけど)。というかそもそも上に挙げたような仕事って、プライバシーの問題とかないのだろうか? と思ったので、だれか詳しい方がいたら教えてください。

ところで探偵が出てくる身近なフィクションといえば『名探偵コナン』が (僕は) 思い付くけれど、この作品の中にちょっと気になる描写があるのだ。それは、毛利小五郎という登場人物が「不吉な男」と言われていることだ。

なるほど確かに不吉ではある。物語の中では尋常ではない頻度で、殺人事件をはじめとする数々の凶悪な事件に遭遇しているのだから*1。普通の人間なら、一生で一度でも巡り会う方がめずらしいだろう。そういえば、ドラマ『相棒』で、杉下警部 (だっけ) も同じようなことを言われていたような気がした。

でも、それに「物語の中で」触れるのはどうなのだろう?

毛利小五郎が異常な確率で殺人事件に巻き込まれるのは、『名探偵コナン』という作品を展開する上で不可欠な要素だ。多少無理があっても、こういう要素はいくつもある。たとえば明らかにそれ以上の時間が経過しているのにコナンたちが未だに同じ学年だったり (留年しているのではない)、阿笠博士の発明品がいろいろとおかしかったり、といった設定だ。

しかしこれらの設定がないと物語は成り立たない (時間経過はともかく、阿笠博士の発明品がないのは致命的である)。それなのに、その中のひとつである「毛利小五郎が異常な頻度で事件に遭遇する」という要素だけを取り上げてネタにするのはどうなのだろう? と思った。

とか書いてみたけれど、まあどうでもいいことではあるよね。 (終)

*1:勘違いする方がいるかもしれないので補足しておくと、事件が起きてから彼が現場に呼ばれるのではなく、彼のいるところで事件が起きるのである。前者なら何も問題はない。